■2013年公開講座内容

文京遺跡から学ぶ(9)―文京遺跡から東アジアの歴史と文化を探る―

愛媛大学の城北キャンパスの地下には、今から2,000年ほど前の弥生時代の大規模集落である文京遺跡が眠っています。愛媛大学は、文京遺跡の調査を継続して行っていますが、これまで、大量の土器や石器などが出土しています。今回の講座では、出土した土器や石器の実物に直接触れることを出発点として、どのような愛媛の地域文化や歴史が明らかにできるかを学びます。

日時 10月26日、11月2日/16日/30日(土) 13:30~16:30 (3時間×4回の計12時間)
会場 愛媛大学法文学部講義棟演習室1
受講料 3000円
定員 30名(先着順)
対象 一般市民

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日時 講師 タイトル 概要
10月26日(土) 田崎博之 「文京遺跡から読み取る東アジアの歴史―指輪・鏡・瑪瑙・管玉―」 赤みがかったオレンジ色の瑪瑙の玉、白銀に光る青銅の鏡、口に丸い粘土帯を貼り付けた土器など、文京遺跡では中国大陸や朝鮮半島との交流によってもたらされた遺物が出土しています。こうした遺物は、どのように入手されたのでしょうか。当時の国際関係の中で考えてみましょう。
11月2日(土) 三吉秀充 「文京遺跡出土の須恵器・陶器に見る古代における対外交流」 文京遺跡では、古墳時代~古代の遺物も数多く出土しており、その中には、朝鮮半島や中国との関わりの中で生産が開始した須恵器の食器や奈良二彩が見られます。これらの遺物が出現する背景には、当時の東アジアにおける対外交流の変化が色濃く反映されています。遺物の解説と同時にその背景についても考えます。
11月16日(土) 槙林啓介 「文京遺跡と東アジアの農耕文化」 文京遺跡では、さまざまな農耕の痕跡が見つかっています。当時の朝鮮半島や中国大陸では、どのような農耕が生まれ、その社会が営まれたのでしょうか。韓国や中国の経済発展に伴い、近年多くの農耕遺跡が新たに発見されています。最新の発掘状況をご紹介しながら、文京遺跡を東アジアの農耕文化のなかに位置付けます。
11月30日(土) 田崎・槙林・三吉 「討論」 第1回~3回における受講者の質問を受けながら3名の講師が、東アジアの歴史と文化について再度解説を行います。

■申込方法

教育学生支援部教育支援課法文学部チーム窓口またはお電話にてお申し込みください。申込書など関係書類をお渡しします。郵送ご希望の方はお申し出ください。受講料は、ゆうちょ銀行または郵便局での払い込みになります。(詳しくは,お渡しする「愛媛大学公開講座の受講を希望される皆様へ」をご覧ください。)

■申込及び問い合わせ先

〒790-8577 松山市文京町3番 愛媛大学教育学生支援部教育支援課法文学部チーム
「文京遺跡から学ぶ(9)」担当 田中
電話:089-927-9220    FAX:089-927-9267