■2007年公開講座内容

文京遺跡から学ぶ弥生時代の食

愛媛大学が継続して調査している文京遺跡は,今から2,000年ほど前の弥生時代における西日本有数の大規模集落遺跡として知られています。文京遺跡で発掘された具体的な資料から,愛媛でどのような地域文化が展開してきたか,その特質を瀬戸内・四国の中でどのように捉えることができるのかを学びます。

日時 11月17日/24日、12月1日/8日/15日(土) 13:30~16:30 (3時間×5回の計15時間)
会場 愛媛大学法文学部講義2階203番教室
受講料 3000円
定員 30名(先着順)
対象 一般市民

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日時 講師 タイトル 概要
11月17日(土) 下條信行 「稲の到来-社会を変えた稲(イネ)」 稲の登場は,食の変化に留まらず,社会を大きく変え,日本列島では縄文時代から弥生時代への転換を促しました。どのような変化を引き起こしながら,日本列島に伝わったのか,その過程を辿ります。
11月24日(土) 吉田 広 「海の幸・山の幸-錘と鏃」 弥生時代にも,海の幸や山の幸は利用されました。文京遺跡でも,それらを得るための漁労や狩猟の道具が多く出土しています。米以外の食料資源の利用を考えます。
12月1日(土) 三吉秀充 「器からみた食-弥生土器」 食の変化は,食するための器を変化させました。土器が語る弥生時代の食生活はどのようなものだったのか,実際の土器を観察しながら,紹介します。
12月8日(土) 田崎博之 「弥生時代の穀物-出土種子」 文京遺跡では,大量の炭化米が出土しています。また,大麦(オオムギ)や粟(アワ)も確認されています。出土した種子資料から,弥生時代の食を考えてみましょう。
12月15日(土) 田崎博之・吉田 広・三吉秀充 「討論-弥生人の食 」 弥生時代の食について受講者の質問を受けながら,3名の講師が再度解説・討論します。と同時に,大規模密集型といわれる文京遺跡について,食という側面からみたとき,どのような集落像がみえてくるのか,討論によって考察を深めていきます。

■申込方法

法文学部事務課学務係窓口またはお電話にてお申し込みください。申込書など関係書類をお渡しします。郵送ご希望の方はお申し出ください。)受講料は、銀行での振り込みになります(やむを得ない場合は、直接持参による現金でも取り扱います。)詳しくは、お渡しする「愛媛大学公開講座の受講を希望される皆様へ」をご覧ください。

■申込及び問い合わせ先

愛媛大学法文学部学務係(公開講座担当)(〒790-8577  松山市文京町3番 )
電話:029-927-9220(ダイヤルイン)