■2009年公開講座内容
文京遺跡から学ぶ弥生時代(5)-環境からみた文京遺跡-
愛媛大学の城北キャンパスの地下には、今から2,000年ほど前の弥生時代の大規模集落である文京遺跡が眠っています。愛媛大学は、文京遺跡の調査を継続して行っていますが、これまで、大量の土器や石器などが出土しています。今回の講座では、出土した土器や石器の実物に直接触れることを出発点として、どのような愛媛の地域文化や歴史が明らかにできるかを学びます。
日時 | 10月3日/10日/31日、11月28日、12月5日(土) 13:30~16:30 (3時間×5回の計15時間) |
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会場 | 愛媛大学法文学部講義2階203番教室 |
受講料 | 3000円 |
定員 | 30名(先着順) |
対象 | 一般市民 |
日時 | 講師 | タイトル | 概要 |
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10月3日(土) | 田崎博之 | 「縄文時代のくらしと環境」 | 縄文時代から弥生時代の環境は、現在と大きく異なるものでした。復元される環境の具体像を示しながら、縄文人がその中でどのように暮らしていたのか、出土した遺構や土器・石器、分析データから解説します。 |
10月10日(土) | 三吉秀充 | 「弥生時代の新たなくらし 」 | 当日の様子を見る 文京遺跡では、弥生時代最初期の集落が見つかっています。環境とのかかわりにおいて、縄文時代とどのように異なる歩みを始めたのか、出土した遺構や土器・石器から考えます。 |
10月31日(土) | 佐々木正治 | 「東アジアにおける農耕の開始」 | 中国では日本列島より早くに農耕を開始し、その内容は中国内でも地域ごとに異なります。日本列島での縄文時代から弥生時代への変化を考える上で、中国における農耕の開始状況を概説します。 |
11月28日(土) | 吉田 広 | 「大集落への道程」 | 弥生時代の中期後葉になると、文京遺跡には大規模な集落が営まれます。どのような変遷を辿って大集落にいたったのか。また、その大規模密集型集落では環境との関わり方がどのように変わったのでしょうか。 |
12月5日(土) | 田崎博之・吉田広・三吉秀充・佐々木正治 | 「討論」 | 受講者の質問を受けながら、4名の講師が再度解説・討論を行います。そして、環境との関わりから、大規模な集落を営むにいたる文京遺跡の変遷を改めて確認します。 |
■申込方法
教育学生支援部 教育企画課 生涯学習室窓口またはお電話にてお申込ください。申込書など関係書類をお渡しします。(郵送ご希望の方はお申し出ください。)受講料は,ゆうちょ銀行または郵便局での払い込みになります。(詳しくは,お渡しする「愛媛大学公開講座の受講を希望される皆様へ」をご覧ください。)